雲 黒斎さん著の『もっと あの世に聞いた、この世の仕組み』という本に
ワンネス、「万物すべてがひと続きの同じ存在」という理解から見るとね、もう「生まれる」とか「死ぬ」とかいうことも言えなくなるわけですよ。(中略)君は生まれてもいなければ、死ぬこともないってことなんだよ。
とあります。
このワンネス感こそスピリチュアルの神髄なんでしょうね。
お風呂に入って湯船の水面から自分の右手の指を五本突き出す。
お風呂には濃い入浴剤を入れたので、突き出た指しか見ることは出来ない。
もしその中の人差し指が自分だったら。
人差し指である自分は、あんな背の低い親指や、あんな背の高い中指、きどった薬指、か弱い小指が、自分だなんて決して思えない。
僕は人差し指であって、他の指であるはずがない。
僕が人差し指でありながら同時に、親指でも、中指でも、薬指でも、小指でもあるだなんて、あり得ない!
僕はそう思う。
でも、5本の指を湯船につかりながら眺めている本当の自分は5本の指すべてが自分であるとわかっている。
そして、本当の自分が小指を折り曲げて水面から消滅させた時、人差し指の僕は、小指の死を悲しんだ……。
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