雲 黒斎さん著の『もっと あの世に聞いた、この世の仕組み』という本によると、
「すべてを思いのままにすることができる」ということや「不可能、不都合、不満、不足といったものがまるで存在しない」という状況を、潜在意識は求めていない。
それらは、神の意識領域においては当たり前のことで、実はもう、おまえ(神)はその状態に飽き飽きしていたんだ。
とあります。
だから当たり前に実現できることを叶えても面白いと思わないし、感謝もしない。
でも、叶いそうもないことが実現することに喜びを感じ、逆境を乗り越えていく人の努力や成果に感動する……と続きます。
なんだか騙されているような気になりますが、説得力はあります。
ドラマや映画の世界がそうです。
悪役がまったく出てこないドラマや映画、諍いや争いがまったくないドラマや映画、すべてが完璧で何不足ないドラマや映画、主人公を逆境や不運が襲わないドラマや映画、ドラマや映画は仮想現実なのでなんでも可能です。
だったらドラマや映画の悪は神が懲らしめてしまえばいい!
ドラマや映画が始まって数分で神によって悪は完璧に撲滅されます。
あとはただ善人が良いことだけをするストーリー展開……
……私なら観ようとは思わないです。
環境ビデオの一種としてなら観るかもしれませんが。
不思議なものです。
最初から最後まで延々と幸せで楽しい人々が幸運だけに恵まれて何不自由なくハッピーに生きていくドラマや映画は観たいとは思いませんが、不運や逆境を乗り越えて幸せになっていく人々のドラマや映画は観たいと思います。
いわゆるハッピーエンドというのがありますが、そうなるとあれも、幸せになってしまった主人公をドラマや映画で描いてもつまらないから、ハッピーでエンドなのかも知れません。(^-^;
いずれにしても、この本のこの考え(現実はゲームである)、自分の中でそうなのかも知れないと妙に納得しています。
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