雲 黒斎さん著の『もっと あの世に聞いた、この世の仕組み』という本には、「たった一つの命」を風船にたとえた箇所があるので、その部分を以下にまとめてみます。
この風船は伸縮性に優れ決して割れることはない。
この風船が「存在のすべて」、唯一無二の「命」だとする。
風船の中の空気を「意識」とする。
この状態が「分離」という幻想が生まれる以前の「神の意識」。
次に風船である神の意識から神以外の意識(人間の赤ちゃん)をつくるには
風船の一部をつまんで、内側から外側に向け圧力をかける。
そこに生まれた小さな膨らみが「赤ちゃん」だ。
この突き出た部分が現象界で「赤ちゃん」と認識される。
それは、新たな命が誕生したのではなく、風船の形状の変化に過ぎない。
次に、その小さな膨らみの根源に「捻じれ」を加えると、元の意識から隔絶され、「私」という独立した意識の感覚が生まれる。
これを繰り返すことで人口は増えていく。
元は一つの同じ意識だが、「捻じれ」というエネルギーが出現したことで、それぞれが独立して感じられるようになる。
この小さな空間に隔離されている意識を「自我」と呼び、「分離」の感覚を生む「捻じれ」を「カルマ」と呼ぶ。
ゆえに、自我という何かが存在しているのではなく、自我という状態があるのみ
カルマという何かが存在しているのではなく、捻じれという状態があるのみ
カルマ=捻じれが解消されると自我は消滅する。
この神の意識と一つになった瞬間を、「さとり」や「目覚め」などと呼ぶ。
さらに、意識が現象界に突き出ることを「誕生」と呼ぶなら、認識できない次元に戻る現象が「死」と呼べる。
……ということで
この風船のたとえ、とってもわかりやすいですね。
とっても鮮明に「生」「死」「さとり」「自我」「神の意識」などのイメージが可能です。
ちなみに、現象界に生まれた時には、この「捻じれ」は存在しておらず、悟った状態で生まれて来るそうです。
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