雲 黒斎さん著の『もっと あの世に聞いた、この世の仕組み』という本によると、
「知っているつもり」で世界を見るのではなく、「何もわかってなどいない」というそのことに、まず先に気づきなさい。あらゆる真実を知った人間をめざすのではなく、人一倍何も知らないことを自覚している人間でありなさい。
とあります。
また
これまで「当たり前だ」と素通りしてきた、誤った思い込みの多さに気づいてごらん。
ともあります。
最近、倉本聰さんの新刊を読み始めたのですが、そこに便利さは必ずしも善や進化ではないのでは?的な文章に出会い、ハッとしました。
私は、便利さは善であり人類の進化であると、初めから決めつけていたからです。
便利さを疑ったことがなかったのです。
倉本聰さん著 『ヒトに問う』P.6には以下のようにありました。
それに対して現代に生きる我々は、そもそもの根源である火を熾すこと、食料を作ること、住むこと、着ること、それらをすべて金に代行させ、自らが本来体内に持つエネルギーを直接用いるわずらわしさ、しんどさを避け、そこから逃れることを「便利」と云った。
このように「知っているつもり」は、実は、思考停止である場合がありますね。
「知っているつもり」であるより「何もわかってなどいない」という態度の方が、世界はワクワクとしたものに、見えるのかも知れません。
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