発展する量子論 新たな真空像 ミクロな世界では、物質が生まれては消えている : 『みるみる理解できる量子論』より

以下、和田純夫 監修『みるみる理解できる量子論―相対論と並ぶ自然界の2大理論 摩訶不思議なミクロの世界 (ニュートンムック―サイエンステキストシリーズ)』P.82-83を参考にさせていただきました。

自然界のあらゆる量は、ペアになる量との間に不確定性関係が存在する。
自然界はミクロな視点で見れば、何もかもが不確定であいまい。

エネルギーと時間の間にも不確定性関係がある。
ごく短い時間ではエネルギーの不確定さは非常に大きくなる。

この不確定性関係と相対性理論から

何も存在しないはずの空間(真空)でも、物質が生まれたり消えたりしている

という驚くべき結論がみちびかれる。

相対性理論によるとエネルギーから質量をもった物質をつくりだすことができる。

電子や陽子を超高速で衝突させると、その衝突のエネルギーによってさまざまな素粒子をつくることができる。

これは、衝突によって発生するエネルギーそのものが素粒子の質量に転化したのだ。

エネルギーは”物質を生む素”といえる。

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