なにをするにも、方法はひとつだけということはありません。
もし、本当にひとつの方法しか存在しなければ、この世には人がひとりしか必要ないでしょう。
以上、バシャール (著), ダリル・アンカ (著), 関野直行 (翻訳) 『バシャール・ペーパーバック6―ワクワクを生きると自然に「いま」を生きられる (VOICE新書)』P.106より引用させていただきました。
バシャールのこの言葉を聞いて思い出すのが、いわゆる成功本と言われる本のよくあるタイトルのことです。
期間と金額を指定して、何日あるいは何ヶ月で何万だか何千万だか稼ぐ方法などのタイトルが踊っていますが、大抵は、結果的にそうなったストーリーを方法として紹介しているに過ぎない本がほとんどです。
たまたま結果的にその期間でその金額を稼げたのだから、何々する方法というのも、大きな意味で言えば間違いではないが、限定した”方法”という意味では違ってくると思う。
方法と言うのは、このような手順でこのようにするとこのような結果がほとんど必ず得られますと言うのが方法であって、たまたま得られた結果の手順は狭い意味では方法とは言えないと思う。
でも、この事実は逆説的に言えば、何かをするのにひとつの方法しか存在しないのであれば、この世には人がひとりしか必要ないというバシャールの言葉を裏付ける結果になっているのが興味深いです。
つまり、成功した人一人ひとりが一冊ずつの成功本を書けるくらい、成功の方法もまた、ひとつだけということはない、とそう言えるかも知れません。
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