以下、和田純夫 監修『みるみる理解できる量子論―相対論と並ぶ自然界の2大理論 摩訶不思議なミクロの世界 (ニュートンムック―サイエンステキストシリーズ)』P.110-111を参考にさせていただきました。
宇宙は「無」から誕生した、というのが有力な仮説の一つ。
物質も空間も時間も存在しない状態がここで言う「無」のこと。
量子論によると真空は空のままではいられずに、短時間の間にあちらこちらで素粒子が生まれては消えている。(すべてがあいまい=不確か)
量子論は「無」も真空と同様に完全な無であり続けることはできないと考える。
「無」も「無」のままではいられずに、「無」の状態と「有」の状態との間でゆらぐ。
「有」の状態とは、空間を持つミクロな宇宙のこと。
無から生まれたミクロな宇宙が何らかの原因で急膨張して宇宙へと成長したと考えられる。
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