相対性理論 誕生前夜 アインシュタインはガリレイの時代にまで戻って考えた : 『みるみる理解できる相対性理論』より

以下、佐藤勝彦 監修『みるみる理解できる相対性理論―特殊相対論も一般相対論も実はむずかしくなかった! (ニュートンムック)』P.36-39を参考にさせていただきました。

宇宙の絶対座標を否定したアインシュタインは、「ガリレイの相対性原理」に着目した。

ガリレイの相対性原理とは、「一定の速さで安定して進んでいる電車や舟の中で球を投げ上げれば、止まっていたときとまったく同じように、球は手元にもどってくる」というようなことだった。(同書p.36)

天動説が信じられていた頃、自分自身が動いている場合は止まっているときとは明らかに違う現象が起こると考えたので、コペルニクスが唱えた地動説を信じることができなかった。

地球が動いているなら、地上から浮いている空気は止まっているから地上はつねに強風が吹いているはずだと天動説支持者は考えていたのだ。

しかし、ガリレオ・ガリレイは地球が動いていても、そのようなことはおきないと主張した。

彼は「静止している場所だろうが、一定の速さで動いている場所だろうが、そこでおきる物体の運動にはちがいはあらわれない」と考えたのだ。

これが「ガリレイの相対性原理」だった。

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