雲 黒斎さん著の『あの世に聞いた、この世の仕組み』という本に
そのことに気づけないでいることが「苦」なんだ。現実を忘れ、マトリックスにつながれっぱなしで幻想を生きつづけるから「苦」なんだよ。
とあります。
人生が苦しいものであり、その要因は人生の中にあり、自分はその被害者である。
そう考える限り「苦」は続くと言います。
この現実があの映画『マトリックス』のようであり、実は仮想現実に生きているんだと気がつけば、その「苦」から解放されると言います。
本来の世界の姿をゆがみなくとらえることができるそうです。
以上をバシャール的に考えてみると、現実は幻想、夢のようなもの、私たちは夢遊病にかかっている、そして障害物にぶつかって初めて目覚めるのだのバシャールの言葉とは矛盾しません。
現実という夢から覚めれば、もうあまり障害物にぶつかることもないので、苦しむことも少なくなるでしょうし、もしまた同じことが起こっても、今度はそれが夢だと知っている。
世界の本来の姿とはバシャール的に言えば、中立、ニュートラル、空っぽで意味のない世界、ということなのでしょう。ただそうであるだけ、それが世界の真の姿。
映画館のスクリーンに自分が監督した自分が主演の映画を自分で上映している。
ただそうであるだけ。それが現実という幻想、夢。
映画は映画、映画の中の主人公の苦しみを、映画を観ている自分が苦しんでいると錯覚している。
だからこそ映画の中の「苦」が実生活での「苦」となってしまう。
……ということになりそうです。
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