以下、和田純夫 監修『みるみる理解できる量子論―相対論と並ぶ自然界の2大理論 摩訶不思議なミクロの世界 (ニュートンムック―サイエンステキストシリーズ)』P.64-65を参考にさせていただきました。
電子の二重スリット実験において、一つの電子は電子銃から発射された後、波となってスリットAとスリットBの両方を通過する。
このように二つのスリットを両方通過しないと、実験結果のようなスクリーンの干渉縞はできない。
ところが、スリットに電子の観測装置を置くと、通過するはずだったどちらかの電子は消え失せる。
電子がどちらのスリットを通ったのか確かめる行為自体(観測)によって電子の波が収縮したのだ。
この場合、電子はスリットのどちらか一方しか通過しないので、干渉縞は現れない。
ゆえに、干渉縞が現れるということは、電子がスリットAを通った状態と、スリットBを通った状態が共存していることを意味する。
コメント