量子論の核心にせまる 電子の干渉 「観測」すると、電子の波は一点にちぢむ : 『みるみる理解できる量子論』より

以下、和田純夫 監修『みるみる理解できる量子論―相対論と並ぶ自然界の2大理論 摩訶不思議なミクロの世界 (ニュートンムック―サイエンステキストシリーズ)』P.60-61を参考にさせていただきました。

電子の二重スリット実験では、電子はスクリーン上のどこででも発見される可能性があったはず

電子はスクリーンに到達する直前、その波はスクリーンいっぱいに広がっていた。
それがスクリーンの一点で観測された瞬間、その波は幅のないするどい針状の波にちぢんだことになる。(収縮)

電子の波は発見確率と関係しているので、幅のない針状の波はその一点で確実に発見される
針状の波は事実上、粒子と同じ

「観測を行うと、電子の波は収縮し、粒子としての電子が姿をあらわす」と考えられた。

観測によって元の波は針状の成分だけを残して消え失せるわけ

この「確率解釈」と「波の収縮」を合わせた考え方を「コペンハーゲン解釈」と呼ぶ

MIL32051

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