以下、『みるみる理解できる量子論―相対論と並ぶ自然界の2大理論 摩訶不思議なミクロの世界 (ニュートンムック―サイエンステキストシリーズ)』P.6-7を参考にさせていただきました。
量子論が誕生する前、あらゆる物体の運動は「ニュートン力学」で説明がつくと考えられていた。
ニュートン力学は、物体が力を受けてどのように運動するかを説明する理論。
この理論を推し進めてフランスの科学者ラプラスは次のような仮想の生き物を考えた。
「仮に、宇宙のすべての物質の現在の状態を厳密に知っている生物がいたら、その生物は宇宙の未来のすべてを完全に予言することができるだろう。つまり未来は決まっていることになる」。(同書p.6)
この仮想の生き物は、「ラプラスの魔物」と呼ばれた。
量子論が登場するまでは、未来を予言することが出来ないのは、人間の能力に限界があるからで、実際は未来は決まっていると物理学者の間では考えられていた。
しかし、量子論の登場によってもしラプラスの魔物が宇宙のすべての情報を知ることが出来たとしても、未来を予言することは原理的に不可能だと判明した。つまり、未来は決まっていない!
そうバシャールの言うように、未来は選べるのです。
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