一度怖れから創造されたものは、それ自身を維持したいという欲求をもちます。怖れから創造されたものが、自らの存在を維持するただひとつの方法は、更に怖れを創造していくことなのです。
以上、ダリル アンカ (著), 関野 直行 (翻訳) 『ニュー・メタフィジックス―世界を創る意識の力学』P.61より引用させていただきました。
宗教や政治と呼ばれる組織は、自分自身の怖れと責任を自分のものとして見ようとする意志が欠けていることから創り出されたそうです。
そして、引用された部分へと続きます。
この引用された部分は、世界情勢を見てみるに、まさに追加して説明が要らないくらい、そのような世界になっていると思います。
怖れから、必要以上のものを所有し、怖れから敵を創り出し、怖れから絶望し
怖れから憎しみが生み出され、怖れから戦争が生み出され
怖れから政権が変わって行きます
人は怖れから買物をし、怖れから労働し、怖れから人と繋がろうとしています。
あるいは怖れから本を読み、怖れからセミナーに参加し、怖れからオンラインで反応します。
怖れは現在に抱くものではなく未来に対して抱くものです。
その意味では、怖れは現在に生きていない証拠なのかもしれません。
この怖れを再生産して行為は、本来の自分から分離し、より偉大な力を持つものと比較し、自分には価値がなく、責任力もなく、自分の人生すら自分で生きていくことが出来ないんだと信じ続けることだそうです。
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