自分が体験する物理的な現象というのは、あなたが何を信じるかによって決まります。というのは、物理的な現実というのは幻想だからです。あなたが信じていることが創り出した幻想なのです。
以上を、バシャール (著), ダリル・アンカ (著), 関野直行 (翻訳)『バシャール・ペーパーバック1―ワクワクが人生の道標となる (VOICE新書)』P.20より引用させていただきました。
とは言うものの普通はそれを納得なんかできません。
現実は幻想である。あるいは現実は夢である。
そう言われて、ほんとにそうだね~って納得できる人はあまりいないと思います。
大抵の人はそうは言われても……と困るはずです。
でも考えてみるにこの現実が幻想ではなくて確固として存在している世界であったとしても、もし人間という存在が死んで無になる存在であるのなら、人間が死ぬと完全な無になってしまうのなら、この現実は幻想に限りなく近づきます。
もし自分が死んで無になるのなら、死後はこの現実を認識できません。
自分の死後、この現実をまったく認識できないということは、現実は存在しないということと同義です。
自分と現実という関係で考えた時、自分が死んだ時にはまったく現実が認識できないのであれば、現実が存在しないのと同じです。
自分にとって現実は、自分が生きている時にしか存在していない。
あるいは、自分の死後、それでも依然として現実が存在しているかどうかは、自分では確認のしようがない。
ただ他人の死後もこの現実は存在しているのは経験上知ってはいる。
そこから類推するに自分の死後もこの現実は存在し続けるのだろうと推測できるが、自分の目で確認するのは不可能である。
つまり自分の死後も現実が存在し続けるのかどうかは確認が不可能。
現実というものが本当に存在しているのかどうか自分の目で確認はしていないが、経験上現実は存在するのだろうという推測の元で生活をしているに過ぎないとも言える。
バシャールを抜きにしても、考えようによっては、現実が幻想ではないという確たる証拠は存在しないのかもしれない。
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