渇望を感じているとき、私たちは、所有を望んでいます。足りないと感じています。お金や力、セックスや人々、場所や物を切望しますが、手に入れることを躊躇する気持ちもあります。手を伸ばすこともありますが、伸ばさないこともあります。自分には手に入れられない、あるいは入れるべきではない、という感情が心の奥深くにあります。ここでの感情は激しいものであることもあります。頭の中は恐れの状態ほどかき乱されていませんが、やはり雑音が多く何かに取り付かれています。ポジティブな思いもありますが、その底にあるイメージは、実際にはまだ手に入れていないもの、持っていないものです。どれだけ実際に手に入れても、決して満足したと感じることはなく、手にしているものを楽しむことは滅多にありません。
以上を、ヘイル・ドゥオスキン (著), 安藤 理 (監修), 乾 真由美 (翻訳) 『人生を変える一番シンプルな方法―世界のリーダーたちが実践するセドナメソッド』 P.80-81より引用させていただきました。
以下、渇望を説明する言葉を本書より抜粋してみます。
貪欲な 欲深い わがまますぎる
無情な 買いだめ 所有欲が強い
待てない 他人を利用する 何かに駆り立てられる
我慢できない 向こう見ずな 自分本位の
好色な 陰謀をたくらむ 衝動にかられた
利己的な うらやむ けちな
激しやすい 理不尽な 執着した
よこしまな 決して満足しない 欲求不満の
少し時間をとって渇望を感じたときのことを思い出す。
どんな感情がわき上がっても、その感情とただ一緒にいる時間を数分とる。
そして、自らに問う。
「この感情をできるだけ認めることはできますか?」
「それを手放せますか?」
「手放しますか?」
「いつ?」
これを、今感じている感情のいくつか、あるいはすべてを手放せると感じられるようになるまで、何度か繰り返す。