みなさんは、この三次元の現実を、頭の中にあるいろいろな分離したものの表現として創りあげています。
そして、普段の生活を、いろいろに分離した形で定義づけしています。
以上、バシャール (著), ダリル・アンカ (著), 関野直行 (翻訳)『バシャール・ペーパーバック4―ワクワクこそが、ひとを深くいやす力がある (VOICE新書)』P.40より引用させていただきました。
この本によると、人間は人間、スプーンはスプーン、そう定義づけすることによって人間とスプーンを違った存在として認識しているそうです。
多くの違ったラベルをつけることによって、それぞれに違った定義づけをしていると。
つまりここでも、逆転現象が起こっていますね。
順番が逆なのです。
私達は普段、別々の分離したものが先に存在していたから、それらにいろんなラベルをつけて区別して認識しようとした。
その方が生活に便利だから、生きていくのに役に立つから。
でも、バシャールによると、別のものだと定義づけしたからそれらは分離してしまったのだとなります。
こういった定義づけは、お互いをひとつになれずに分離した状態に置くと言います。
そしてこの状態は、あるものをひとつの決まった方向からしか見せていないと。
さて、私達が普通に考えるとバラバラに分離した方が、いろんな見方ができるような気がしていました。
バラバラに分離すればするほど見方は増えるように考えていました。
例えば病気、病気という状態、正常ではないと状態を定義づけし分離をすればするほどたくさんの病気が生まれ病気のバラエティーは増えました。でも確かに、病気の種類は増えたかもしれませんが、健康そのものに対する見方が増えたかと問われればはなはだ疑問です。
病気を創って分離するやり方は、悪い部分だけを薬や手術で対処的に治せば良いという決まった方向からしか見ていない。
病気も肉体もひとつであるという統合された見方をすれば、肉体の持つ自然治癒力を利用して元の完全で健康な肉体に戻すという見方も出てくる……
……と、そんな感じでしょうか。