まずは、以下のバシャールの言葉を読んでみてください。
自分の望まない昔の現実につながっているどの観念も、昔の現実から来ているものではありません。毎瞬毎瞬新しくなっているあなたの中で再生されているのです。 : バシャール ゴールドより
まるでSF? バシャールへの質問:「でも、自分は変わったとしても、まわりの人は私の過去のことを覚えている。どうすればいいんだ」 : バシャール ゴールドより
『未来は、えらべる!』は、最近出版されたバシャールの関連本ですが、確かに可能性としては、未来は、えらべる気がします。ですが、過去は……と思います。
しかし、バシャールは過去もえらべると言います。
そのイメージがなかなか湧かなかったのですが、先日韓国ドラマ『ドリームハイ』を観てそのヒントを得た気がしました。
このドラマのヒロインはなんでもできる天才ですが、父親の事業の失敗により多額の借金を負い借金取りに追われる日々、そのため声楽家を目指すのを諦めてより稼げる歌手になるため芸能高校のオーディションを受けることになる。
この時幼馴染の友達?の少女と一緒にオーディションを受ける。ヒロインはこの友達を侍女のように扱っていた。
このドラマのヒロインはとにかく天才であるが生意気で、黒も白と言い張る意志の強い少女だ。
自分を取り巻く現実なんてまったく関係なく自分の強い思いだけで突き進んでいく。
この部分もある意味次のバシャールの言葉を思い起こさせる。
あなたの外で起こっている変化というものは、本当はあなたの意識の中で起こっている変化なのです。 by バシャール
つまり、「みなさんが意識的であろうが、無意識的であろうが、自分の現実はみなさん自身が創り出している」ということです。by バシャール
さてオーディションです。
二人はオーディションで歌を歌い目出度く合格します。
しかし、合格したのは一人だといわれます。
ヒロインは私一人でも合格したのならそれを受けますといいますが、侍女のようにあつかっていた友達は、二人一緒ではないと合格を受けませんと言います。それがふたりのオーディションを受けるときの約束なんですと。
ところが、合格したのは天才であるヒロインではなく彼女の友達の方でした。
ヒロインは逆上して芸能高校理事長にあなたの目は節穴か!と喰ってかかります。
それまでいうのなら、再テストを行います。あなたはこの再テストの結果に従いますか?と理事長。「はい」とヒロイン。
しかし、この再テストにまで、落ちてしまうヒロイン。このときあなたは決して一流ではなく偏見をもった三流だと理事長に言われる。ふたたび激怒して開場を後にするヒロイン。
でもすぐにきびすを返して理事長の前に戻るヒロイン。
わたしは絶対にこのオーディションに受からなくてはならないんですとヒロイン。そして理事長の前で、合格したら一生懸命努力します偏見も直しますだからどうかと土下座してお願いする。
オーディションは公開であり、この様子はずっとビデオ撮影されており会場全体に流されていた。どよめく会場。
しかし結果はくつがえらない。理事長はお情けを請うあなたは三流以下だと言い放つ。
ここでヒロインは、何時私がお情けを請いましたか!
理事長は、先ほどあなたはそうしたではないですか。
いいえ、違います……
私は……
あなたの鼻の穴を下から覗いていただけです!
会場の大爆笑を後にヒロインは出て行く。
その後いろいろあって、ヒロインは芸能高校に入れるかも?となるのですが……と続いて行きます。
ヒロインの土下座が理事長の鼻の穴を下から覗くためだったのは、明らかに嘘ですが、その嘘もヒロインの強い意志とその後の彼女の生き様によって、ドラマを見ていた私は、そんな土下座した過去などなかったように思えてきたのです。
まさに私にとって、彼女の土下座をしたみじめな過去は変わったのです。
彼女は過去をえらぶことができたのです。
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