このたったいまの一瞬は、まったく同じ一瞬です。いつもそこにありました。まったく同じ永遠なる瞬間を違う角度から見ているだけなのです。永遠のいま以外の瞬間はいままでもなかったのです。これからもありません。:バシャール ゴールド

このたったいまの一瞬は、まったく同じ一瞬です。
いつもそこにありました。
まったく同じ永遠なる瞬間を違う角度から見ているだけなのです。
このたったひとつのいま、永遠のいま以外の瞬間はいままでもなかったのです。
そして、これからもありません。

以上、バシャール(チャネル:ダリル・アンカ) (著), 関野直行 (翻訳)『BASHAR GOLD(バシャール ゴールド)』P.63より引用させていただきました。

唯一存在するのは永遠のいま。

過去も未来も存在せず、唯一存在するのはいまという一瞬。

未来はこれからのことなので、存在しないと言うのは理解できる。
過去も過去そのものが現在に存在しないと言うのは理解できる。

しかし、現在には過去の痕跡が残っている。
過去に原因があり、そして現在にその結果がある。

逆に言えば、人間は現在の結果から原因を過去に遡り、そして過去が存在していたことを確認する。

たとえば目の前の机。
この机は誰かが作り、誰かが店まで運び、そして自分が購入し、自分が家に運び、自分がここに設置したから、ここに机は存在していると考えている。

この考えだと、過去はちゃんと存在しており、過去から現在への流れから類推してある程度の未来をも描ける。机というものはこうやって手をかけて、動かせば移動が可能である。移動した机の未来を思い描くことは可能だ。

しかし、夢の中に机が出てきたらどうだろう?
夢の中では夢の中が現実だと思っている。
夢の中の現実に机が存在したとき、夢の中の机には明らかに過去はない。

なんの因果関係も、なんの時間的な流れもなしに、机はそこに夢の中の現実として存在している。

にも関わらず、この夢の中の机に関して、現実と同じような机の歴史を、夢の中で思い描くことはありえるだろう。

……と、瞬間というのはこのいましかないと言うのは理解できるのですが、現在に残る過去の痕跡をどうしましょう?という戸惑いを払拭できない。

もし、過去が存在しないのであれば、現在に存在する過去の痕跡と言うものは、何なのだろう?過去を原因として現在に存在している結果というものの本質は、何なのだろう?私たちが過去と言っているものにはどんな意味があるのだろう?というのが最大の疑問となる。

MIL14050

コメント

タイトルとURLをコピーしました