すべてが「今、ここ」にあります。すべてのリアリティが「今、ここ」に重なって存在しているのです。ただ、波動が違うので、ひとつのリアリティにあるときには、それ以外のリアリティを体験することがないのです。
以上を、須藤元気 (著, 編集), ダリル・アンカ (著), バシャール (著), 尾辻かおる (編集), 大空夢湧子 (翻訳)『バシャール スドウゲンキ』P.32より引用させていただきました。
同書ではバシャールのこの言葉に対して須藤元気さんが「つまり、この世界はそれぞれ各人が選択し投影した世界に過ぎず、自分がいなければ世界は存在しない、ということですよね。」と答えています。
バシャールはそれを肯定した上で以下のように続けています。
あなたのまわりの世界は、あなたの意識の波動が映し出されたものです。ですから、もしあなたが存在していなければ、あなたのまわりの世界も存在しないのです。
と。
物理的な現実とは鏡に過ぎず、あなたが送り出している波動を鏡のように映し出してくれるだけだそうです。
さらに、物理的な現実とは、あなたの外側にあるのではないのです。あなたの意識の内側にあります。それが外に映っているだけです。
と続けます。
さて困りました。
少なくとも私は困っています。
そんなの信じられないからです。
私が死んだらこの世界がこの宇宙が消えてしまう?
いやそれはあり得ない。
だって毎日のように多くの人が死んでいるのに、この宇宙は一度も消えたことはないから。
で、もう一度バシャールの言葉を振り返ってみると、「あなたのまわりの世界は」とあります。
あなたのまわりの世界は、あなたが存在していなければ、存在しない。
……というのは、ある意味当たり前の話です。
認識できないものは存在していないも同然だからです。
たとえ幽霊と言うものが本当は存在していても、それをまったく認識できないのであれば、幽霊は存在しないのと一緒です。幽霊は存在しないと言っても差支えないでしょう。
人間の五感を使っても、あるいは精密機械を持ってしても認識できないものは、たとえ本当はそれが存在していたとしても、存在しないとしか言いようがありません。
ゆえに自分が死んでしまって自分のまわりの世界をまったく認識できなくなれば、自分のまわりの世界は存在しないと言っても間違いではないと思います。
しかしバシャールの言っているのはそれとはまた違うようです。
「物理的な現実とは鏡に過ぎず、あなたが送り出している波動を鏡のように映し出してくれるだけ」と言っています。
言っていることは理解できますが、この現実がそうなっているとは信じ難いと言うのが正直なところです。
物理的な現実が、あなたの意識の内側にあります。
とは到底信じられないのです。
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