以下、バシャール(チャネル:ダリル・アンカ) (著), 関野直行 (翻訳)『BASHAR GOLD(バシャール ゴールド)』P.45-56を簡単にまとめてみました。
どのような状況も、それ自身が本質的に持っている意味はない
この物理的な現実で起きることすべて、あらゆるシンボル、比喩は基本的には中立である。
意味は私たちがつける。
そして、その意味づけによって、この物理的な現実にどのような影響を与えるかが決まる。
電車に乗り遅れた例
重要なミーティングに出かけようとするが、駅に着くと、電車は出て行ったところだった。
あなたは考える。
「重要なミーティングに行くことが出来なくなった。とっても大事なミーティングだったのに、これでもう私の人生はすべておしまいだ!」
「事務所に行って電車のスケージュールがおかしいから遅れたではないか!と文句を言おうか。他の人も巻き添えにしてやれ!わたしはとっても気分が悪いのだ!」
……と、ここで時間を巻き戻します。
出て行ってしまった電車を見送りながら、「こういうとき、ネガティブな意味のかわりに、ポジティブな意味を与えることができるんだよな」とあなたは考えます。
それは、小さな子どものころの驚きの目です。
なにかこれにはポジティブな意味があるにちがいない。
なぜポジティブな意味があるかというと、私がそうだと言うからだ。
同書P.49より
「このように思うと、あなたはその波動を外に放つことになります。
そして、あなたがそういう波動を放てば、その波動のお返しとして、そのとおりの現実が返ってきます。
なぜなら、状況そのものにはもともと意味はないからです」
それが、わかるとこの状況を楽しい気持ちで見ることができるようになります。
ワクワクしながらいろいろ考えます。
その白昼夢の中で、次の電車が入って来ます。
何年も会っていない古い友だちが降りて来て、ふたりで驚きます。
友だちは、あなたにいい仕事の話を持って来たと言います。
そこであなたはハッと気がつきます。
もし前の電車に乗っていたら、こんなことは起こらなかった!
同書p.50にはこうあります。
「すべては、あなたがどれだけネガティブな意味にくい下がっていくか、そして、状況にポジティブな波動を与えるかにかかっています。
人生というのは、そういうことが起きることを自分が許せばそのようになるのです。
これはべつにおとぎ話ではありません。
すべてのものが不思議なほど素晴らしく結びついています。」
つまり、わたしたちが、それが起きることを許せば起こるのです。
すべての状況にポジティブな意味を割りふるとき、そういうことが起きはじめます。
こんどは集合意識的にその状況にすでに含ませている基本的な意味を見るために、電車が出てしまった時点にふたたび戻ります。
状況全体を、さまざまな可能性を含んでいるエネルギーの絵として見はじめます。
そして、この出来事全体の包括的な意味は何なのか、理由は何なのかを自分の中でひらめかせます。
今度は、集合意識として持つ根本的な意味を引き出すことができます。
「タイミングを信頼しなさい」 というのがこの出来事の根本的な意味なのだと気づくかもしれません。
この状況を通して、タイミングを信頼することを自分自身に教えようとしていたのだと理解し始めます。
すべてのタイミングがオーケストラのように調和していることが見えはじめます。
同書p.54より
「この世界は、みなさんの意識の比喩、シンボルとして現れています。
その波動の状態によって、比喩、シンボルとして現れてくるのです。
ですから、偶然というものはありません。
(中略)
すべては起きていること全体の中で意味を持っているのです。
オーケストラのように。」
同じく同書p.54より
「すべてがタイミングのパターンとして見えてきます。
毎瞬毎瞬、すべての状況は、自分の意識の波動、その本質を観察するチャンスです。」
そして最後に、p.56にはこんな言葉があります。
「この世界は本当にみなさんの夢の世界なのです。
みんな一緒にこの夢を見ています。」
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