あなたの身体の「内なる生命」を感じてください。そうすれば、いまに錨をおろすことができます。
エックハルト トール (著), Eckhart Tolle (原著), あさり みちこ (翻訳)『世界でいちばん古くて大切なスピリチュアルの教え』P.85より引用させていただきました。
最近気がついたことがあります。
それは、子供の頭が良くなれば、却って、うつ病や自殺が増えるのではないか?ということです。
頭を使うということは、大抵は、いまに生きていません。
現在が未来のための手段になってしまいがちです。
私の経験上も、自分があまり良い状態にいないと考えている時は、考えれば考えるほど悪い状況を思い描き、もう死ぬしかないと思えてきます。
でも、そんな死ぬしかないと思っている自分の現在はと言えば、衣食住が満たされ、さらにそれらがある程度の未来まで保証されている、何不自由のない幸せな状況なのです。
いま、体の何処かが死にたいほど痛いとか、いま精神が死にたいほど誰かによって痛めつけられているとか、そういう事実は全くないことに気がつきます。
それなのに、思考によって創りあげられた最悪の未来を想像して、死ぬしかないと思い込んでしまう……。
体を動かすのひとつの手です。
体を動かせば、自動的に、今に生きるしかありません。
いま「感じ」なければ、体は動かせません。
体を動かすには、いま「感じる」ことが必要です。
いまの、地面の感じとか、足の筋肉の感じとか、腕の振りの感じ、体にかかる重力の感じとか、そういう感覚がないと人間は歩くことさえできません。