愛の力は人間関係の問題を含めて、全てのネガティブなものを解消するからです。あなたはその人の愛すべき点を見つけて愛の力を使えば良いのです。すると全てが変わり、すばらしい人間関係になります!
以上、ロンダ・バーン (著), 山川 紘矢 (翻訳), 山川 亜希子 (翻訳), 佐野 美代子 (翻訳)『ザ・パワー』P.222より引用させていただきました。
相手の良い面、評価できる点、感謝できる点を探すことで、その人との人間関係が変わるとは言いますが、そもそも相手の良い面や評価できる点感謝できる点を見たくないからそういう関係になっているわけで……。
さらに言えば、相手を愛することが出来ていたなら、そういう嫌な関係にはなっていないわけで……。
相手のことが嫌いで、嫌で、悪い面ばかりが目につき、評価できない点だけが目につき、憎しみだけが湧いている状態だからこそ、相手との人間関係がうまくいっていないのですから……。
確かに相手を愛し、相手の良い面だけを見るようにすれば、相手との人間関係は劇的に改善します。
相手のことを愛していないからこそ悪化した人間関係は、今度は、相手を愛せば改善するというのは自明の理です。
……ということで
誰かとの人間関係が悪化していて、それを改善したいと悩んでいる時の答えとして、相手を愛することが出来たら関係は必ず改善すると言われても、困るものがあります。
つまり相手を愛したくないから人間関係が悪化したのです。
相手を愛さないことを、自分が好んで、選択したのです。
でも、だからこそ、今度は相手を好んで愛することも選択できるのですが……。
おそらく、相手のことを許すというワンクッションが入らないことには、愛さないことを選んでいるのを、今度は愛することを選ぶというのは、難しいように思います。