もし、あなたが自分のことを、他人があなたを扱って欲しいように扱っていないとしたら、周りの状況を変えることは出来ません。あなたの行動はあなたの強力な思考の表れです。従って、自分自身を十分に愛していない時は、自分はとても重要だ、自分には十分価値がある、自分は何かに値するというシグナルを発していない事になるのです。自分を大切にしていないと、そのシグナルは引き続き放射されて、他の人から大切に扱われない状況が続きます。
以上、ロンダ・バーン (著), 山川 紘矢 (翻訳), 山川 亜希子 (翻訳), 佐野 美代子 (翻訳)『ザ・シークレット』P.190-191より引用させていただきました。
とは言っても、なかなか一般的な日本人は、自分はとても重要で、自分には十分価値があり、自分は何かに値すると自信を持って言える人は少ないように思います。
というのは、社会とか育ってきた環境が、そのような自己認識を許さない傾向があるからです。
常に他人と比べ他人と競ってきたからかもしれないし、価値観がお金と権力にだけ重点を置き過ぎたというのもあるかもしれません。
あるいは世界は欠乏から成り立っているという思い込みもそれに拍車をかけるのかもしれません。
どちらかと言えば、全員が自分のことを重要だと考え、十分価値があり、そして何かに値すると、考えるのを好まない社会だったのでしょう。
みんながあるがままで、十分価値があり、満たされており豊かだと気づいたなら、バブルを起こすくらい、物は売れなかったでしょう。サービスは売れなかったでしょう。経済は発展しなかったでしょう。