あなたがたは、
人々の前で自分の良い行ないを
見せびらかさないように
気をつけなさい。
『マタイの福音書』6章1節
以上、福田 勤 (著)『イエス・キリスト 人生に奇跡を起こす言葉―2000年間、人間の魂を磨き続けたメッセージ (知的生きかた文庫)』P.76より引用させていただきました。
さて同書p.77にはこうあります。
キリストはそんな偽善者たちに、その「行為」ではなく、「動機」において間違っていることを諭しました。良い行ないであっても、動機によっては、必ずしも善行とは言えません。それは高慢や虚栄心による行ないであり、純粋な愛の心ではないのです。
ただの悪者より、善を偽る偽善者の方が、感情的に許せない気がします。
面白いものです。
ただの悪者は、表面上もやっていることも悪です。
一方偽善者は、表面上は一応良いことをやっています。
まったくの悪より、いくらかでも良いことをやっている人のほうがましな気もしますが、感情的には偽善者の方が許し難く感じます。
これもまさに観念が仕掛けるトリックなのでしょうね。
人を騙している分、また人を裏切っている分、怒りも増えるのでしょう。
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